金工 Metalworkings

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2015年6月
■担当■ 釜本 幸治(金工工房 常勤指導員)

釜本 幸治(金工工房 常勤指導員)

今月の指導員日記担当は、金工工房の釜本です。

5月はゴールデンウィークやこどもの日の特別体験があったり、年に一度の金工工房受講生作品展があったりなど、バタバタあっという間に過ぎ去って行きます。年に一度の指導員日記更新であれこれお伝えしきれませんが、今回は、昨年より講座時間の変更などで、専科クラスが無くなり、金工のどの時間帯の方でも参加可能となった鋳造について紹介したいと思います。
これまでは、専科クラスやワークショップとして、体験して頂けた鋳造による作品制作を現在はカリキュラムの中の課題として、主に工芸品コースの方に体験して頂ける形となっています。ただ一言で鋳造と言っても、鋳造には、大量生産の金型鋳造や、蝋型鋳造など様々な方法がありますが、金工工房で行っているのは、鋳物用の砂をco2ガスで固めて型を作るガス型鋳造を行っています。

金工01 金工02
ガス型鋳造は型作りをある程度簡易に行える一方、時間がかかると型が悪くなり、短期間で作業を終えなければいけないガス型制作と鋳造日は、朝から夕方まで2日間連続、来て頂かなければいけなかった為、専科クラスやワークショップなど特別なスケジュールを組めるものでなければ体験して頂けなかったのですが、現在は体験して頂ける形式を変更し、受講生の方には、原型制作と仕上げ作業を行って頂き、鋳造のガス型制作は指導員が、まとめて講座のない休み期間に行うことにより、どの時間帯の受講生にも制作して頂ける課題となりました。
ただブロンズやアルミなど、高温で溶かした金属を流し込む作業自体も魅力的な工程ですので、スケジュールが合えば、受講生の見学は自由にして頂けるようしております。
最後に作業風景などを紹介して終わりたいと思います。
金工03
原型は市販のスイッチです。
金工04
鋳造用の砂を込めて行きます。
金工05
CO2ガスをかけて型を固める。
金工06
固めた型を開けて原型を取り出す。
金工07
型の表面に目止めの薬品をぬりバーナーで焼き、型の中の水分をとばします。
金工08 金工09
地金をコークス炉へ、1時間ほどで溶けます。
金工10
できた型を並べる。
金工11
流し込み、材料はアルミです。
金工12 金工13
型が冷めたら開けて、いらない部分を切り落とします。仕上げの作業を各教室で行います。

金工工房では、このように様々な表現方法を知っていただき、より一層ものづくりの楽しさを体験して頂けるよう、内容を充実させて行きたいと思います。

2014年6月
■担当■ 釜本 幸治(金工工房 常勤指導員)

釜本 幸治(金工工房 常勤指導員)

 ちょうど1年ぶりの金工指導員日記の更新となります。ちょうど1年ということは、今年も毎年恒例の受講生作品展の季節となりましたので、その出品作品のご紹介と、金工教室で基礎から本科継続まで、どの流れの中で習う制作課題かなども含めご紹介したいと思います。長期にわたり受講されている方の作品もたくさんありますので、多くは応用作品であるとお考え下さい。

・まずは作品展示風景です。作品展はクラフトパーク内にある展示スペースで行なっています。今年は56名の受講生に出品して頂きました。

受講生作品 装飾品01 受講生作品 装飾品02

・ここからは、金工教室の2つのコース、装飾品コースと工芸品コースそれぞれの、基礎で習う課題から本科継続まで、出品者の作品で紹介していきます。
装飾品コース
《基礎》
銀板を使い金属を切る練習や、接合や研磨などの基本的な技術によりリングやペンダント
受講生作品 装飾品03 受講生作品 装飾品04 実際の基礎課題で
   制作された作品
受講生作品 装飾品05 受講生作品 装飾品06 切る技術による応用作品

《本科T》
銀線を使った接合や石留め技法
受講生作品 装飾品07 受講生作品 装飾品08 銀線と銀板の貼り合わせ
受講生作品 装飾品09 受講生作品 装飾品091 銀線を接合して制作した
ブレスレット
受講生作品 装飾品10 受講生作品 装飾品11 受講生作品 装飾品12 受講生作品 装飾品13
受講生作品 装飾品131 受講生作品 装飾品132 受講生作品 装飾品133 受講生作品 装飾品134
受講生作品 装飾品14 受講生作品 装飾品15 覆輪留めという底が平らな石を接着剤なしで留める技法

《本科U》
金属で制作した枠の中に樹脂を流し込んだ作品と、定タガネという同じものを複数個制作する為の道具作りの課題
受講生作品 装飾品16 受講生作品 装飾品17 受講生作品 装飾品18 受講生作品 装飾品19
受講生作品 装飾品20 樹脂の中にガラス片など好みのものを入れて固めることもできる
受講生作品 装飾品21 受講生作品 装飾品22 受講生作品 装飾品23
受講生作品 装飾品24 受講生作品 装飾品25
定タガネ作品

《本科V》
ワックスによるアクセサリー
受講生作品 装飾品26 受講生作品 装飾品27 受講生作品 装飾品28
受講生作品 装飾品29

《本科継続》
一枚の板を叩きだして作る打ち出し技法と、平戸細工という線細工の技法
受講生作品 装飾品30 受講生作品 装飾品31 受講生作品 装飾品32
受講生作品 装飾品33
受講生作品 装飾品34 受講生作品 装飾品35 受講生作品 装飾品36
受講生作品 装飾品37

《本科継続以降》
これまでの応用作品や、石の爪留めや木目金といった他技法を使った作品
受講生作品 装飾品38 受講生作品 装飾品39 受講生作品 装飾品40
受講生作品 装飾品41 受講生作品 装飾品42 受講生作品 装飾品43
受講生作品 装飾品44 受講生作品 装飾品45 受講生作品 装飾品46
受講生作品 装飾品47 受講生作品 装飾品48 受講生作品 装飾品49
受講生作品 装飾品50 受講生作品 装飾品51 受講生作品 装飾品52
受講生作品 装飾品53 受講生作品 装飾品54
受講生作品 装飾品55 受講生作品 装飾品56
受講生作品 装飾品57 受講生作品 装飾品58
工芸品コース
《基礎》
材料に錫を使い、金鎚で叩き形を変化させて作る鍛金技法による作品
受講生作品 工芸品01 受講生作品 工芸品02
受講生作品 工芸品03 受講生作品 工芸品04

《本科T》
銅による鍛金技法の作品と打ち出し技法による作品
受講生作品 工芸品05 受講生作品 工芸品06 受講生作品 工芸品07
受講生作品 工芸品08 受講生作品 工芸品09
鍛金作品、内側が銀色のものは酸化防止に錫引きしたもの
受講生作品 工芸品10 受講生作品 工芸品11 受講生作品 工芸品12
受講生作品 工芸品13 受講生作品 工芸品14 打ち出し作品

《本科U》
金属を薬品でとかす腐食技法と切りばめ象嵌技法の作品
受講生作品 工芸品15 受講生作品 工芸品16
腐食作品
受講生作品 工芸品17 受講生作品 工芸品18
受講生作品 工芸品19 切りばめ象嵌技法

《本科V》
鍛金技法の応用作品と鋳造による作品
受講生作品 工芸品20 受講生作品 工芸品21 受講生作品 工芸品22
銅の鍛金作品応用編
受講生作品 工芸品23 受講生作品 工芸品24 アルミの鍛金作品
受講生作品 工芸品241 受講生作品 工芸品242 受講生作品 工芸品243
受講生作品 工芸品25 受講生作品 工芸品26
溶かした金属を型に流し込み形を作る鋳造作品

《本科継続》
作るものに合わせて材料や技法を選択しながら実用品からオブジェまで制作します
受講生作品 工芸品27 受講生作品 工芸品28 受講生作品 工芸品29
受講生作品 工芸品30 受講生作品 工芸品31 受講生作品 工芸品32
受講生作品 工芸品33 受講生作品 工芸品34

2013年7月
■担当■ 釜本 幸治(金工常勤指導員)

釜本 幸治(金工常勤指導員)

久しぶりの指導員日記の更新となります。前回は鋳造専科コースの開講に合わせた内容になっていましたが、専科コースも開講して、すでに半年が経過し作品自体も完成してきております。今回はそんな鋳造作品も展示された受講生作品展の紹介と、作品展の中でも目に付くことの多かった「木目金」という技法の制作方法なども簡単に紹介させて頂き、金工工房で制作される、幅広い金属作品の魅力が伝われば良いなと思います。

展示風景
展示風景

百点以上の出品された作品の中からいくつかピックアップして紹介させて頂きます。


専科クラス作品

「ブロンズによる鋳造作品」

ブロンズによる鋳造作品

工芸品コース作品

「錫・銅・アルミなどの材料を板から叩いて作り出す鍛金作品」

 錫
鍛金作品 錫
 銅
鍛金作品 銅
 アルミ
鍛金作品 アルミ

「板を叩き出して作る打ち出し技法による作品」

板を叩き出して作る打ち出し技法による作品

「その他の作品」

その他の作品1

装飾品コース

「銀板の貼り合わせによる作品」

銀板の貼り合わせによる作品

「銀線に銀板を貼り合わせ凹凸を付けた作品と銀線で加工したチェーン」

銀線に銀板を貼り合わせ凹凸を付けた作品

「石留めした作品」

 バングル
バングル
 指輪
指輪
 ぺンダントトップ
ぺンダントトップ
 イヤリング・ブローチ
イヤリング・ブローチ

「枠を作り樹脂を流し込んだ作品」

枠を作り樹脂を流し込んだ作品

「ワックス原型による鋳造作品」

ワックス原型による鋳造作品

「打ち出し作品」

打ち出し作品

「その他の作品」

その他の作品


最後に木目金の制作方法を簡単に紹介します。
まずは展示されていた受講生作品です。

展示されていた受講生作品

この技法は「木目金」という字のごとく、模様が木目のように複雑な表情をしています。
違う種類の金属を交互に重ね、ミルフィーユ状にして接合し金鎚で薄くなるまでつぶしていきます。その過程で表面に模様を彫りながらつぶしていくことによって、下の層の色の違う金属が表面に浮き上がり模様となる素材作りの技法となります。

木目金の材料は資料などではよく、仕上げに煮色という、以前日記でも紹介した方法により着色しているものが多いのですが、銀(白)と銅(赤)だけでは2色なのでそこにより模様を複雑に色の差もはっきりさせる為に赤銅(黒)という材料を使用しています、ただ赤銅というのは銅と金の合金である為非常に高価な材料となる為、金工工房ではより気軽に楽しんで頂くため主に、銀・銅・真鍮を使い制作して頂いています。

ここで簡単に制作手順を説明してみます。

①まずは材料です。全部で16枚の板を使用します。(もっと多くても、少なくしても問題ありませんが、複雑な模様を出すためにはある程度の枚数を重ねた方が良いです。)真鍮を入れることにより銀の枚数を少なくすると、より安価に楽しんで頂けます。

全部で16枚の板を使用します
上から、銀・真鍮・銅(板のサイズは全てt1.0×25×25mmです。)

②金属を色違いに重ねていきます、その際銀と真鍮は相性がよくないので隣に来ないよう、銅で挟みながら重ねます。

金属を色違いに重ねていきます

③火を当て金属同士を接合する。その際金属が表面だけでなく内部からしっかり温まるように耐火レンガなどで小さな囲いをつくり火をあてます。通常木目金の接合は熔着といって互いの金属を溶かし接合するのですが、材料を溶かし過ぎたりなど失敗も多くなるので、金工工房では、つなぎに銀ロウを挟み接合しています。

火を当て金属同士を接合する
板の隙間全てから銀ロウがはみ出してくれば完了です。

④金鎚で薄くなるまで叩きのばしていく。厚さ1.0ミリの板を合計16枚重ねているので16ミリある厚みを 5ミリくらいの厚みになるまでつぶしていきます。

金鎚で薄くなるまで叩きのばしていく 5ミリくらいの厚みになるまでつぶしていきます

⑤模様を入れながら作品に必要な厚みになるまでさらに薄く伸ばし木目金の材料は完成です。模様の入れ方は様々あり、図のようにタガネで彫ったり、ドリルで溝をほったりしながら重ねた層を表面にうきあがらしていきます。ここで完成した材料を元に作品制作を行います。

タガネで彫ったり、ドリルで溝をほったりしながら重ねた層を表面にうきあがらしていきます ここで完成した材料を元に作品制作を行います

作品になった時どんな模様が現れるのか?そんな事を考えながら制作するのも「木目金」の楽しみの一つです。

2012年8月
■担当■ 釜本 幸治(金工常勤指導員)

釜本 幸治(金工常勤指導員)

鋳造専科コース開講

今回の指導員日記では、10月より新たに開講する鋳造専科コースの告知をさせて頂きます。

金工工房には、アクセサリーなどを作る装飾品コースと、器などを作る工芸品コースがあります。そのどちらもつくる物に使う材料は、板材や線材などにすでに加工された材料を使い、叩いたり接合したりしながら作品づくりをして行くので、寸法や使う材料は違っても共通する部分はたくさんあります。

金工には技法別に大きく分けると、主に装飾品や細工物を作る際の技術を意味する彫金、一枚の板から金属を叩いて加工する鍛金、そして溶かした金属を型に流し込む鋳金の三つの内容に分けることができます。金工工房では、装飾品コースと工芸品コースにおいて彫金や鍛金の技法を使いながら様々な作品制作を行って頂いております。ただ鋳金においては、制作方法が彫金・鍛金とは大きく異なるため、通常講座時間内で行うことはできず、装飾品コース・工芸品コースではワックス(蝋)を使いあくまで原型制作のみ(金属にする元の形)制作して頂けるのと、夏にワークショップとして通常の講座日とは違う日に、アルミやブロンズの鋳造を体験して頂いておりました。ただ限られた時間であるため、制作する形の原型は各自用意して頂き、あくまで金属を流し込む事のみに目的を絞った内容である為、鋳金による作品制作のほんの一部を体験して頂くのみでした。
そしてこの度、数年前より準備していた鋳造用の金属を溶かす窯の制作や、講座内容など必要な準備が整いましたので、金工工房では、2012年10月より鋳造技法に内容を特化した鋳造専科コースを開講いたします。

クラフトパークの鋳造コースでは金属を流し込む型を、ガス型と言う砂をCO2ガスで固めて型を取る方法により制作し、主にブロンズやアルミなどの金属を窯で溶かし流し込みます。3か月の講座期間では、作品の元の形となる原型制作から、ガス型作り、そして金属の流し込み(鋳込み)、仕上げ作業を行っていきます。
原型制作には粘土や石膏など金属以外の材料の扱い方を学びながら、金属ではつくるのが大変な形や、複雑な形など鋳金ならではの造形を目指し制作してゆきます。そしてワークショップの鋳造では時間の都合で体験できなかった、鋳金ならではの表面の色仕上げ方法により作品を完成させていきます。

そんな鋳造専科コースの受講対象としましては、装飾品・工芸品コースとは制作方法などは異なるのですが、道具や材料など基礎的な扱い方は知っておいて頂きたい為、金工工房の装飾品・工芸品コースのどちらか基礎講座(3か月)を受講された方が対象となっております。

最後に鋳造専科コース指導員の水野年彦先生による鋳造作品をご紹介させて頂きます。

水野年彦先生による鋳造作品
素材:ブロンズ
水野年彦先生による鋳造作品
素材:ブロンズ
水野年彦先生による鋳造作品
素材:アルミ・銀
水野年彦先生による鋳造作品
素材:アルミ

水野年彦先生の他の作品やプロフィールの詳細は作家ホームページにてご覧ください。
http://www.mizuno-t.net/

2011年7月
■担当■ 釜本幸治(金工常勤指導員)

釜本幸治(金工工房指導員))今回の指導員日記では、毎年恒例になっており、5月26日〜6月6日まで開催していた受講生作品展のご報告と、8月に行われる鋳造のワークショップの告知などをさせていただきます。

まず今年も開催されました金工受講生作品展ですが、昨年にも増して、多くの受講生の方に参加して頂きました。金工工房には内容を大きく分けると、身につけて飾る装飾品コースと、身のまわりを飾る工芸品コースとがあり、基本的には課題にそって進んで行くのですが、デザインに関しては自由に発想していただいている為、同じ課題でも、それぞれに全く異なる作品が完成します。今回作品展では、作品的には装飾品コースの小さな作品が多かった為、展示のボリュームは少なく見えるかもしれませんが、1点1点の作品の完成度の高さや、試行をこらした作品の数々の見ごたえ十分だったのではないでしょうか。材質としても、銀・金・銅・真鍮・鉄・アルミなど金属素材はもちろんの事、木・ガラス・皮などの金属以外の素材と組み合わせた作品もあり、金属の他素材との相性の良さも出ていたのではないでしょうか。そんな作品展の展示風景を掲載させて頂きます。

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続いて、こちらも毎年恒例となっております。指導員の水野年彦先生による鋳造のワークショップの告知を少しさせて頂きます。鋳造とは、溶かした金属を型に流し込み、形を作る技法で、これまでは素材としてはアルミのみで行ってきましたが、本年度からはブロンズ鋳造も行えるようになりました。ブロンズの場合、アルミよりも溶ける温度が高い為、これまでの溶解炉では無理があった為、新たに炉も製作いたしました。鋳造のワークショップは、金工の受講生対象に8月と9月に開催する予定となっております。通常講座とは違った2日間、午前・午後通しのプログラムになっており、金属を型に流し込む時の緊張感や、その後型を開け、形になった作品が出てきた時の喜びなど、ぜひ体験して頂ければと思います。

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これまでアルミを溶かしていた鉄製の炉です。
下から風を送り、燃料にコークスを使い温度を上げます。

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耐火性のレンガで組んだ、新しい炉です。
炉の構造自体はアルミ用の炉と同じでいたってシンプルなものです。
アルミの融点660度に対し、ブロンズは900度、比重もブロンズはアルミの約3倍あります。

2010年11月
■担当■ 釜本幸治(金工工房指導員)

釜本幸治(金工工房指導員))時期的には秋深しといった感じですが、まだまだ夏の余韻を引きずったような10月半ば、 正確には10月10日・11日と、クラフトパークでは難波宮公園にて開催された「大阪あきない祭2010」にブースを出展しました。

当日は様々なイベントや、店舗の出店があるということで、かなりたくさんの方がいらっしゃっていました。クラフトパークのブースでは、オリジナル作品の販売から、サンドブラストの体験教室、陶芸・木工・バーナーワーク・金工工房による実演を、あきない祭の期間中に行いました。
開催前数日は雨が降り不安定な天候続き、初日も雨が少し降り野外のイベントだけにどうなるかと思ったのですが、なんとか持ちこたえ、二日目には快晴にて開催となりました。
そんな二日目の快晴の中、実演は金工とバーナーワークでの同時開催で、金工工房は鍛金の実演を行いました。道具の持ち運びも大変な為、最低限必要なものだけ持ち込んで、今回実演したのは厚み2.0ミリのアルミ板を使っての鍛金技法による、器づくりを行いました。
実演はあくまで私一人で進めて行くのですが、希望者には金鎚を持ってもらい、一枚の板からどのように形を変形させて行くかを、実際に叩いて体験してもいました。たくさんの方に体験を希望して頂いたのですが、特にちびっ子に多く参加してもらいました、金鎚を振り下ろすだけでも大変な為、二人羽織のようにして、サポートしながら叩いてもらったのですが、中には何度も叩きに来てくれるちびっ子もおり、興味を示してもらえたようで、金属を叩く衝撃と、カンカンと鳴り響く音は、ちびっ子の手と耳にどのように感じてもらえたでしょうか。
炎天下で夏のような暑さでしたが、野外の広い場所での鍛金は、開放感があり、室内だと耳腺をしないと、音が大きくて会話もできないほどなのですが、音も空に吸い込まれるのか、それとも祭りの賑やかさのせいか、まったく音を気にする事なく、気持ち良く実演できました。

クラフトパークでの通常講座は、16歳以上の方が対象ですが、特別体験教室やこどもクラフト塾といった、ちびっ子対象のイベントも年に数回開催しておりますので、ものづくりに興味のある子もない子も、ぜひぜひ参加して頂ければと思います。

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青空鍛金

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二人羽織状態で叩いています。

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形がどんどん変わってきてます。4〜5時間くらい叩いてます。

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同時に開催していたバーナーワークの実演の様子

2010年1月
■担当■ 釜本幸治(金工工房指導員)

釜本幸治(金工工房指導員))   ばたばたとした2009年の師走もあっという間に通り過ぎ、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

特に今回紹介させていただくのは「煮色仕上げ」です。工房内でも銅の色付けとして昨年、多くの方がされた着色技法で銅がトマトの熟したような赤色になったりします。その煮色に必要な材料が非常にユニークで、その面白さも魅力の一つです。まず薬品として日本画などの顔料としても使われる緑青、硫酸銅を水にといた液を煮色液といいます。
その液で読んで字のごとく金属を煮込むのですが、そこにあと必要不可欠な材料が、大根おろしと梅干しなのです。煮込で、大根や梅干ならどんな料理ができるのやらと言った感じですが、煮色を工房内で行う場合は受講生の方に必ず持参していただいており、その材料にみなさん驚かれます。

用途として大根おろしは、金属の脱脂に使いますが、他に代用品もないと言われおり江戸時代より使われているそうです。
梅干しも煮色液にいれ煮込むのですが、なぜ梅干しなのか成分的にどの部分が必要なのかは分からず、色の付き加減に関係があるらしく必ず使用しています。
煮色で作品仕上げをされる場合は、基本的に銅の部分に反応する為、銅と銀を合わせた作品などの仕上げに煮込むと、銀の白っぽい色と銅の赤色の対比が強く付き、とても鮮やかな表情を見せてくれます。
古来より経験で積み上げられた煮色仕上げ技法を、今も変わらずよくわからないままに受け継いでいることにとてもロマンを感じてしまいます。
今年初の指導員日記では、金工工房でできる金属の色付けについて紹介させていただきます。金工での金属の色付けというのは、好きな色を選んで塗料などで着色するのとは違い、主に薬品を使い、金属の素材が持つ色を引き出す行程を、金工での「色付け」と言います。

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煮色に必要な材料、大根、梅干し、緑青、硫酸銅

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緑青と硫酸銅を水に溶かした煮色液、毒々しい色です

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色付け前の銅の素材、薄ピンク色

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煮色液に漬ける直前に大根のおろし汁に浸します。
脱脂の役割があります。

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煮色液に銅の素材と梅干しを一緒に入れ、
小一時間ほどことこと煮込みました。

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色付けの完了です。

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銅の鍛金に銀を溶かし込み、煮色仕上げをした受講生の
作品です。銀色と鮮やかな赤色の対比が美しい
仕上がりです。

もう一つは、創作教室の為のサンプル作品の充実をと考えております。
その一つで今充実してきているのが、木目金技法を使ったサンプルです。
木目金というのは色合いの異なった2種類以上の金属を重ねて接合し、表面をタガネなどで削り、金鎚などで薄くのばし、色合いの違う金属が表面に現れ、木目のような模様になる技法をいいます。
模様も加工の仕方によりつくった人の個性がでるおもしろさがあり、銀を主な材料に使うことが多い装飾品コースなどでは、色味のアクセントになり面白みを感じていただけると思います。

2009年4月
■担当■ 釜本幸治(金工工房指導員)

釜本幸治(金工工房指導員))はじめまして、今月から金工の常勤指導員になる釜本です。 よろしくお願いいたします。

写真金工工房では、今年に入りまして少しずつですが、新たな試みをしています。一つは、今年も年に一度の受講生作品展が5月に開催されます。作品を展示しいろいろな人に見ていただく行為は、ものづくりの喜びの一つです。そして見る側としても他の時間帯の受講生の方がつくる作品の内容というのは、気になるものだと思いますし、自身の創作の刺激にもなると思います。

しかし、なかなか年一度の開催では見逃してしまったり参加できない方もいらっしゃると思い、発表の機会や見る機会をより多くもって頂きたく、工房内に金工受講生の方専用の作品展示ケースを設置いたしました。
期間は4月より月交代で開催していく予定です。すでに工房内では、サンプルとして作品を展示していますので、できたてほやほやの作品や、過去につくった自信作など、展示していただきたいです。どしどし参加お待ちしております。

写真もう一つは、創作参考の為のサンプル作品の充実をと考えております。
その一つで今充実してきているのが、木目金技法を使ったサンプルです。
木目金というのは色合いの異なった2種類以上の金属を重ねて接合し、表面をタガネなどで削り、金鎚などで薄くのばし、色合いの違う金属が表面に現れ、木目のような模様になる技法をいいます。
模様も加工の仕方によりつくった人の個性がでるおもしろさがあり、銀を主な材料に使うことが多い装飾品コースなどでは、色味のアクセントになり面白みを感じていただけると思います。

今後もサンプル作品の充実など、より多くの方に金工の魅力、ものづくりの楽しさを伝えていければと思っております。

2008年7月
■担当■ 傍士めぐみ(金工工房指導員)

傍士めぐみ(金工工房指導員) 7月の担当は金工の傍士です!

クラフトパークでは様々なイベントに際して、募集チラシを制作しています。 その中でも創作教室の募集要項のお話です。今回は写真の撮影風景など入れながらご紹介 いたします!!

写真募集要項は『大阪市立デザイン教育研究所』の学生さんが制作してくれています。 毎回、クラフトパークのアピールをどのようにするか、どのような写真だと各工房 の魅力や内容が伝わるかなど、広報担当とデザイン研究所の先生、学生さんと相談しながら制作しています。   2008年第2期の募集要項から各工房の常勤指導員の写真を掲載していますが、今回は 第3期の募集要項に向けて撮影。撮影される側の常勤指導員も緊張しているようです。

写真上記をふまえた人物の写真も難しいですが、作品の写真も素材によって写真の撮り方が難しいようです。金属以外の素材は分かりませんが、例えば金属でもきれいに鏡面仕上げで、やや広い面があるものは作品にカメラや影が写りこんだり、光の映り方によって不自然に見えたりと大変です。もちろん作品のフォルムによっても撮り方が変わりますが、撮り方、光の当て方で工夫しながら撮影します。

このように制作した募集要項がどんなふうに仕上がっているか・・・ぜひご覧ください♪

7月から体験教室のメニューが変わります。
金工では久しぶりに錫【すず】のアイテム、小皿と箸置をやります!
これからの季節にお勧めなので、ぜひ体験してみてください♪ 
(錫の特徴はDiary No5をご覧下さい。)

写真写真

写真写真

2007年10月
■担当■ 傍士めぐみ(金工工房指導員)

傍士めぐみ(金工工房指導員)猛暑も過ぎ、過ごしやすい季節になりました。

今回の指導員日記は、8月に開催されたワークショップのお話です。
今年のワークショップの内容は、昨年に引き続きステンドグラス工房と共同開催したピューター(錫合金)鋳造で作った立体とステンドグラスのカパーホイル技法で色板ガラスと組み合わせて作品制作する講座。金工受講生さん対象のアルミ鋳造講座と2つのワークショップを開催しました。

写真この2つのワークショップで共通するのはガス型鋳造という技法です。
Diary No.6でご紹介したロストワックス鋳造では原型が焼失しますが、ガス型鋳造は割型なので原型が焼失することはありません。比較的大きなものも鋳造できます。

型の材料は鋳物用の砂に珪酸ソーダという薬品を混ぜたもので型を作り、炭酸ガスを吹き付けると二酸化炭素に反応して砂が硬化するしくみになっています。

写真型が完成したら鋳込み時に熔けた金属が型に食いつかないよう塗型(セラミックの粉をアルコールで溶いたもの)を塗ります。バーナーで焼いてアルコールを飛ばしたら型を閉じて鋳込みをします。

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型が冷めたら金鎚や木槌で叩いて型を割り金属を取り出します。湯口(金属を流し込む口)やばりを切り・金ヤスリや機械等で削って仕上げていきます。

型は日持ちしないので短期の講座に最適で、特殊な設備・技術が必要です。金工をやっていても、ガス型鋳造が出来る(見れる)機会はほとんどなく、私も勉強になりましたし、とても楽しく過ごせました!!

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猛暑の中大変でしたが、ご指導いただいた先生方、お手伝いしてくれた近畿大学の学生さん受講して下さった皆様、ありがとうございました(^^)

2007年1月
■担当■ 傍士めぐみ(金工工房指導員)

傍士めぐみ(金工工房指導員)新年 あけましておめでとうございます。
2007年初日記・1月担当は金工の傍士です。
本年も日記もよろしくお願いします!

今回は、アクセサリーの出前講座と体験教室のお話です。

 昨年11月・12月に開催された”銀のアクセサリー”出前・短期講座(大阪森之宮・中央青年センター)は無事終了しました。ご参加くださったみなさんありがとうございました。

中央青年センターのみなさんお世話になりました。私自身も、とても楽しい時間を 過ごすことが出来ました(^^)♪

そして、2月に弁天町市民学習センターにて”銀のアクセサリー講座”を再び開催することになりました。

講座の制作アイテムは、すり出しリングとオーバーレイのペンダントトップです。
すり出しリングとは、銀の板を指輪の形に丸めた後、金ヤスリを使って立体的な削り模様を付ける技法、オーバーレイとは、銀の板2枚のうち1枚を糸のこで切ってすかし模様をつけ、もう1枚を模様つけした板の裏側にはり、銀ロウでくっつけます。金工・装飾品コース基礎講座のメニューなので、やりがいのある内容になってます。

“銀のアクセサリー”講座
日  程: 平成19年2月17日・2月24日
3月3日・3月10日・3月17日
時  間: 18:00〜21:00
*毎週土曜日 全5回
受講料: 12,000円+材料費3,000円程度
定  員: 12名

申込多数の場合は抽選、
5名以下の場合は開講しません。

受講対象: 16歳以上
講座会場: 弁天町市民学習センター
“銀のアクセサリー”講座 お問合わせ・申込みはクラフトパークまで

金工工房・体験教室

金工工房・体験教室1月より体験教室のメニューが変わります。

“銀の指輪”のレギュラーメニューと
“銀線のペンダント”が始まります。

銀の丸い線を、好きな形に曲げた後、
銀ロウ付けして金鎚で模様を付けて
ペンダントをつくっていきます。

オリジナルのシルバーアクセサリーを作ってみたい方!ぜひ遊びに来てくださいネ(^^)

2006年4月
■担当■ 傍士めぐみ(金工工房指導員) その3

傍士めぐみ(金工工房指導員)こんにちは(^^)指導員日記へようこそ!
4月の担当は金工の傍士めぐみです。よろしくお願いします。

金工工房では4月より専科“ロストワックス鋳造”講座がスタートすることになりました。金属の加工法は大きく分けると、鍛金・彫金・鋳金と3つの技法に分かれます。

この中でも鋳金は特別な準備や作業工程・時間がかかるため、今までは短期集中講座でしかご紹介することができませんでした。鋳金は、複雑な立体までも表現することができます。

今回は“ロストワックス鋳造”についてのお話です。

ロストワックス鋳造とは? 

ワックスとはロウを主成分とした固体のことで、これをモデリングして原型を制作します。

次に制作したワックス原型に石膏を流し、石膏硬化後、窯で焼いてワックス原型を溶かし(ロスト)だします。ワックス原型を溶かしだした後、石膏の中にはワックス原型と同じ形の空間ができます。これを鋳型として、この空間に溶かした金属地金を流し込むとワックス原型と同じかたちの金属作品が出来上がるという技法です。

ロストワックス鋳造ロストワックス鋳造ロストワックス鋳造

そしてもうひとつ、この技法で重要なのは鋳造です。鋳造には圧迫鋳造法や吸引加圧鋳造法などもありますが、金工工房では、遠心鋳造法を使用します。

遠心鋳造法とは、溶解した金属に遠心力を与え、遠心力で鋳型に金属を流し込む方法です。アームの先端に鋳型、坩堝【るつぼ…地金を溶かすところ】の順に置き、回転方向と逆に回してバネをつけストッパーをかけます。坩堝に地金を入れ、酸素バーナーで溶かします。ストッパーを外すと勢いよくフレームが回転し、金属が流れ込むというしくみになっています。

ロストワックス鋳造ロストワックス鋳造

この技法は鋳金技法の中でも原型をほぼ忠実に再現でき、
複雑な形を制作するのには最適な技法なのです。

2005年5月
■担当■ 傍士めぐみ(金工工房指導員) その2

傍士めぐみ(金工工房指導員)春も過ぎ、新緑輝くステキな季節になりましたね(^−^)
5月の指導員日記担当は金工の傍士めぐみです。寒いのが苦手な私にとっては、今の気候がとても好きです。

作業の様子少し前になりますが、3月21日に大阪市立総合学習センター主催の「大阪・感動探 検隊」 大阪の歴史、文化、芸術を体感してみよう!というイベントのもの作り体験で、こどもたちが"錫のお皿"を作りに来てくれました。

作業の様子金鎚の面に模様を彫ってある道具で錫の板を叩いて模様をつけます、みんな金鎚を力強く振り、大人でも力が要る作業なのに・・・こどもたちのパワーはすごいですね! みんな頑張って作ってくれました。

作業の様子ところで皆さん、錫はどんな金属かご存知ですか? 金工工房の中で使われている金属は主に銀、銅、真鍮、錫etc・・ この中で錫の融点は、231,8度。ちなみに銀は960,5度です。加熱によって溶ける温度が低いので、ガスコンロで十分に溶かすことが出来ます。高熱のバーナーを使わなくても板を作ったり、型に鋳込んで立体を作ったり、また、錫以外のたいていの金属は加工しているうちに硬くなってくるので、バーナーで焼く(焼鈍【やきなまし】)という作業をして金属を柔らかくしなければならなりませんが、錫は焼鈍をしなくても柔らかいままなのです。加工しやすく、低温のため型に紙材を使っても紙材は燃えません。それに人体に無害!など、錫はこんなにステキな特徴を持つ金属なのです。 そして、この錫を使った特別体験が今月開催されます。

5月3日(祝・火)古代市『古代クラフト体験教室』 金工の体験は"錫の手描式装身具"。また、5月5日(祝・木)『こどもクラフト教室』こちらは、銀線のペンダントを作ります。5月はイベント盛りだくさんのクラフトパークに遊びに来てくださいね。

そして、またまたお知らせですが、5月19日(木)から6月1日(水)まで、金工工房の受講生作品展が開催されます。金工受講生の方々の力作を、ぜひご観覧ください!

2005年1月
■担当■ 傍士めぐみ(金工工房指導員) その1

傍士めぐみ(金工工房指導員)新年あけましておめでとうございます! 月日が流れるのは相変わらず早く、もう2005年に突入しましたね!
はじめまして、2005年1月。最初の指導員日記を担当します、金工工房の傍士です。今回の指導員日記は、一日体験コースのクリスマスバージョンについてサクッとお話します。 v
昨年の金工のクリスマスバージョンの作品は「クリスマス・ベルトップ」。文字通り音の鳴るベル型のペンダントトップでした。
みなさん、音の鳴るアクセサリーはありますが、それを作れるってすごく魅力的に感じませんか?半球状の銀材にぶら下げたジュエリーストーンや銀玉が当たると、綺麗な音が鳴ります。半球状のパーツの角度やぶら下げたパーツの位置などで微妙に音が変わるんです。もちろん半球状にするのも、銀玉を作るのも、ジュエリーストーンをぶら下げるパーツも全て体験に参加された方皆さんに作っていただきました。

作業工程はまず、丸い銀の板に模様をつけ、玉台というサイコロ型の鉄に半球型のくぼみがついたものに叩きこんで、銀の板を半球形に形成していきます。これが結構大変! 金属の中では銀は柔らかいほうにはいりますが、柔らかいといっても、金属ですから・・・
金属を曲げる作業は結構な力仕事です。みなさん苦戦していましたネ。それから研磨をしてピカピカor艶なしにして、銀の玉やジュエリーストーンをつければ完成!

今年1月からの一日体験教室は、シルバーリング・ペンダントトップ(音はなりません)・錫のお皿のどれかをチョイスしていただくという内容に戻りましたが、これからも、面白い体験教室が出来たらなぁ〜と日々思案中です。面白いと思えたその時は、ぜひ金工工房に遊びに来てくださいネ。

2004年12月
■担当■ 水野年彦(金工工房指導員)

こんにちは、金工工房の水野です。
朝晩めっきり冷え込んできた今日この頃ですが、早いもので10月23日・24日と開催された、クラフトパークフェスタから一ヶ月が過ぎてしまいました。

今回のフェスタでは、(金工工房に関しては・・・)初めての試みとでも言いましょうか、当日に予約なしで受けてもらえるかたちでしたが、その試みにステンドグラス工房の皆さんも参加してもらえることになり、金工とステンドさんとのコラボレーションが実現しました。何せ初めてなもので、お互いにあれやこれやと色々相談しながら手探りで進めてきたフェスタでしたが、おかげさまで二日間でなんと約240人の方々にお越し頂けて大賑わいでした。

万全を期したつもりでしたが、一日目は段取りの悪さが出てしまい、皆様に大変ご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。二日目は、そう言った点もなんとか改善されて大きなトラブルもなく進んだように思いました。

さて僕は、二日間とも錫を流す担当をしていました。参加してくださった皆さんは、初めて溶けた金属を見る方が多く、不思議そうに覗き込む人や、一様に驚かれていました。
皆さんこだわりがおありのようで、初めて触る溶けた金属に四苦八苦しながらもチャレンジ!なかでも、ほとんどのお子さんが一回で成功していたり、5回とも綺麗に型に錫を流せているのに驚きました。(小さいお子さんも保護者の方のサポートがあれば、参加OKでした。)また、完成した作品をわざわざ僕の所にまで見せにきてくれて、嬉しそうに笑ってくれているのを見ていたら“今回のフェスタは、やってよかった!”と思いました。本当に、皆さんの目を輝かせてくれている姿を見ていたら、僕の方まで嬉しくなっちゃいました。

そんなこんなで、色々反省しないといけない所も沢山ありましたが、やっている僕の方まで充実感でいっぱいになりました。最後に、ステンドグラスの工房の皆さん協力していただいて本当にありがとうございました。そして何より、今回のフェスタにお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。

2004年3月
■担当■ 八木牧子 (やぎ まきこ)(金工工房指導員)

春ですねぇ〜!寒さの苦手な私にはやっと私のシーズンが来たって感じです。あっ!初めましてこんにちは。金工工房の八木牧子です。今回の指導員日記は私が担当します。
よろしく(^-^)/

暖かくなってきたこの季節、土に埋っていた草花が芽を出すようにおうちから出て何かをはじめてみた〜い気分になる時ですよねぇ。そんな時には花見もいいけど、是非クラフトパークに来られて一緒に花を咲かしてみませんか?

でも、クラフトパークって大阪市の設備も充実した凄い施設なのに残念ながらそんなにメジャーじゃないんですよねぇ〜。クラフトパークで働いていると気がつかなかったんですが・・・・。実は私の周りの友達も全く知らなかったみたいで・・・。それではいかん!と思い宣伝したらクラフトパークの「一日体験教室」にきてくれたんです。そしたらあまりの立派な建物にびっくり。そして設備の凄さにさらにびっくりしていました。思わず私、「凄いでしょ〜大阪市内にあるのに来なきゃ〜」って言ってしまいました。

1日体験教室では、銀の指輪づくりに挑戦。バーナーで金属を温めては(ウォー!)
金属を曲げては(ウァー!)金属を切ったり、削ったり(ヒャー!)とリアクションが恥ずかしいくらい激しかったのですが、友達にとっては全てが初めての体験だったので、一つ一つが驚きと感動だったようです。指輪が磨かれて完成した時の感覚、自分の手で作ったという満足感を時間をかけて作ったという達成感、それに満たされ嬉しそうな顔をしている友達をみていると私まで嬉しくなっちゃいました。

新しいことにチャレンジをするって事がこんなにも心を刺激させ感動を与えるものなんだなって思った一日でした。

日々の教室の中でも指導員でありながらも、受講生の方々からたくさんんの感動を学ばせてもらっています。感謝です!

クラフトパークは楽しいところです。皆さんもこの春クラフトパークに来て一歩新しい世界を広げてみてください。

2004年3月
■担当■ 堀紀幸 (ほり のりゆき) (金工工房講師)

堀紀幸 (ほり のりゆき)氏こんにちは。金工工房の堀紀幸です。寒さも和らぎ、春が待ち遠しい季節になりましたね。私は自転車でクラフトパークに通っていますが、頬にあたる風も清々しく感じられ、気持ちがいいですよ。

2003年伊丹国際クラフト展審査員賞 受賞さて、金工工房の近況ですが、ここ最近、嬉しいニュースが続いています。最近の様々なクラフト・コンクールで、教室の生徒さん6名の方が、入賞、入選を果たされました!!すごい事だと思いませんか?しかも、6名ほとんどの方が、クラフトパークで基礎から金工を始められての成果なんです。本当にみなさん、こつこつと根気よく技術を身に付けられ、頑張った結果だと思います。講師として、これほど嬉しいことはないですよ。それぞれ、完成度の高い素晴らしい作品でした。本当におめでとうございました。

いままでたくさんの生徒さんとの出会いの中でみなさんから、逆に教えられた事があります。教室で創る作品はご自分で楽しむために創る人、奥さんへのプレゼントとしてアクセサリーを創る人、お孫さんにプレゼントとして銀のベビースプーンを創る人など様々です。そうした数え切れないほどの作品を見てきて一つの考えに到達しました。作品には「創造力」と「独創性」が必要ですが、もっと大切なものが、あると言うことです。

あくまでも私の持論ですが、モノ創りには「愛」が必要だと思います。特に工芸作品には、美しさ、使いやすさといった、見る人、使う人への心配りが、何より大切です。それは作品が生みだされる過程にもあります。アイデアを描くときの鉛筆や紙、作品を創るときの素材や道具、そして創られていく作品に至るまで、注ぎ込まれるものは「愛」なのです。生徒さん全ての作品には、誰か(ご自分でもいいのです)に喜ばれる笑顔が待っているんですよ。それってとても素敵なことですね。作る側も「これ、いいね」と言われると嬉しくて、そうしたら又、頑張って次の作品を創ろうと感じるものなのです。

最後に一言、至らない点も多々あるとは思いますが、金工スタッフ一同、楽しくて素敵な工房を目指して頑張っていきますので、受講生の皆様、暖かい目で見守ってやってください。これからもますます素敵な作品を創ってください。